北原白秋のひとり言

待ちぼうけ

「まちぼうけ」、これは満州に住む日本人たちの依頼によって作られたそうです。木の根っこにうさぎがぶっつかって首の骨を折って死んだ。うさぎのご馳走に百姓は味をしめ、鍬を捨てて偶然を待った。

楽して獲物をいただくという魂胆は崩れた。人は楽して金儲けしょうと企む。
しかし、時間だけ過ぎてゆき、成果は上がらない。

宝くじで10億当たらんかなー。BIGで6億当たらないかなー。
一回だけでいい。
んーん、確率はゼロではないけど、待ちぼうけに近いようだなー。

『待ちぼうけ』 北原白秋 山田耕筰

待ちぼうけ 待ちぼうけ
ある日せっせと 野良稼ぎ
そこに兔がとんで出て
ころりころげた 木のねっこ

待ちぼうけ 待ちぼうけ
しめた これから寝て待とうか
待てば獲物が驅けてくる
兔ぶつかれ、木のねっこ

待ちぼうけ 待ちぼうけ
昨日鍬取り 畑仕事
今日は頬づゑ 日向ぼこ
うまい切り株 木のねっこ

待ちぼうけ 待ちぼうけ
今日は今日はで 待ちぼうけ
明日は明日はで 森のそと
兔待ち待ち 木のねっこ

待ちぼうけ 待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑
いまは荒野のほうき草
寒い北風 木のねっこ