北原白秋のひとり言

砂 山

私は白秋の「砂山」が好きです。
好きな理由が幾つかあります。

海は荒海、向こうは佐渡よ
すずめなけなけ、もう日は暮れた
みんな呼べ呼べ、お星さま出たぞ

俳人、万太郎は「影あってこそ形、
影とは畢竟余情である」。と言って
います。
この歌詞は、まさに影そのものです。

余情、影の部分を拾い上げると
荒海、佐渡島、すずめ、啼け、暮れた、お星さま。
暮れる、汐鳴ばかり、ちりぢり、風荒れる、誰も見えぬ
かえろう、さよなら、

もう全部が余情です。
「砂山」は白秋そのものなのですネ。

砂山 (白秋)