北原白秋のひとり言 砂 山 kanesyou 私は白秋の「砂山」が好きです。 好きな理由が幾つかあります。 海は荒海、向こうは佐渡よ すずめなけなけ、もう日は暮れた みんな呼べ呼べ、お星さま出たぞ 俳人、万太郎は「影あってこそ形、 影とは畢竟余情である」。と言って います。 この歌詞は、まさに影そのものです。 余情、影の部分を拾い上げると 荒海、佐渡島、すずめ、啼け、暮れた、お星さま。 暮れる、汐鳴ばかり、ちりぢり、風荒れる、誰も見えぬ かえろう、さよなら、 もう全部が余情です。 「砂山」は白秋そのものなのですネ。 砂山 (白秋)
北原白秋のひとり言 さすらいの唄 kanesyou かね祥 森繁さんには悲しい唄が多い。 世に様々な唄が溢れているけれど 森繁さんのような人はいなくなった。 このごろの歌にはどうして悲しい 童謡がないのだろう。 シャボン玉も、 …
北原白秋のひとり言 ビイル樽 kanesyou かね祥 五十も六十もおんなじように見えてきた。 六十も七十も同級みたいなもんでしょう。 五十を過ぎたらおんなじ日暮れの坂道を みんなで夕日に向かって歩きましょう。 みなさん …
北原白秋のひとり言 あわて床屋 kanesyou かね祥 チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。 チョキチョッキン、チョッキン、チョッキン チョキチョッキン、チョッキン、チョッキン 白秋の詩はどれもリズミカルで気持ちがいい。 …