北原白秋のひとり言

あわて床屋

チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。
チョキチョッキン、チョッキン、チョッキン
チョキチョッキン、チョッキン、チョッキン

白秋の詩はどれもリズミカルで気持ちがいい。
このあわて床屋は軽快でユーモアたっぷり。
白秋は少年期を柳川で過ごしている、

どんな詩人も、過ごした土地といいうものは、
大きな影響を受けるという。
白秋も沖端の川辺でカニを遊んだのだろう。

春は 早うから 川辺の葦に
蟹が 店出し 床屋で ござる
チョッキン チョッキン チョッキンナ
・・・・・
兎ァ おこるし 蟹ァ 恥ョ かくし
しかた なくなく 穴へと 逃げる
チョッキン チョッキン チョッキンナ

しかた なくなく 穴へと 逃げる
チョッキン チョッキン チョッキンナ

ここまで書いて決めた。
あす床屋に行きます。