北原白秋のひとり言

女の人

近ごろ、Yahoo!に○○が不倫して、どうのこうだの週刊誌記事が掲載されます。どうでもいいことなのでクリックすることは滅多にありません。でもこれが吉永小百合さんだったらクリックすると思います。と云っても、70才を越えておられるからまずないでしょう。

以前、三浦瑠璃さんが、「けっきょく人は不倫をする生き物」と書いていました。そういうものだよなーと思いました。

さて、白秋も若いころ、隣の奥さんと間違いを起こして訴えられています。監獄に収監されているのです。不倫で監獄行きの姦通罪の時代です。若気の至りと思いますが、きっと人間的なのですね。“人間的なあまりに人間的な”のニーチェを思い出しました。

さて、投獄で白秋はこんなことを書いています。
《しみじみと涙して入る君とわれ、監獄の庭の爪紅の花》
刑務所を出てから、
《監獄いでてじつと顫(ふる)へて噛む林檎林檎さくさく身に染みわたる》

林檎さくさくとあるから、そう堪えていないと思います。その後、この女の人と結婚をしていますからね。ただ、長くは続かず離婚しています。その後も離婚、結婚を繰り返している。柳川の白秋はもてたのか、それとも振られたのか。詩人ですからねー。