北原白秋のひとり言

秋雨が降っています。小学生の頃は雨が降ると長靴を履いて学校に通っていました。帰り道はわざわざ水たまりに入って遊んでいた。何が面白かったのでしょう?いまでも思い出しては水たまりに入りますが、あの頃の楽しみは返ってこない。

雨がふります 雨がふる
遊びにゆきたし 傘はなし
紅緒の木履も 緒が切れた

雨がふります 雨がふる
いやでもお家で 遊びましょう
千代紙折りましょう 疊みましょう

雨がふります 雨がふる
けんけん小雉子が 今啼いた
小雉子も寒かろ 寂しかろ

雨がふります 雨がふる
お人形寢かせど まだ止まぬ
お線香花火も みな焚いた

雨がふります 雨がふる
昼もふるふる 夜もふる
雨がふります 雨がふる

七・五・八・五・八・五のリズムにのせて、雨がふります、雨がふると白秋です。
この歌の3番目に「小雉子」が出てきます。瀬高の清水山に登ると雉子によく出会
いました。白秋も同じ様に雉子を見ていたのでしょうね。
親とはぐれ、雨に打たれ、小雉子も、寒かろ、寂しかろ。

柳川の昨夜は雨でした。きょうも一日中雨でした。今夜も一晩中、雨でしょう。
雨(作詞:北原白秋:、作曲:弘田竜太郎)