北原白秋のひとり言

柳川と云えば「白秋」ですね

川下りに多くの人が訪れます。白秋生家を見学し、「御花」で日本庭園を鑑賞する。
締めは、うなぎのセイロ蒸しを食べて微笑む。

たまには柳川の町を歩いてみるのもよかですね。柳川と言えば「白秋」ですが、昨夜、白秋の詩を読みました。たしか、始めて白秋の本を読んだのは「邪宗門秘曲」でした。
冒頭に、《われは思ふ、末世の邪宗、切支丹でうすの魔法、黒船の加比丹を、紅毛の不可思議国を、色赤きびいどろを、匂い鋭きあんじゃべいいる、南蛮の桟留縞を、はた、阿刺吉、珍陀の酒を。目見青きドミニカ人は陀羅尼誦し夢にも語る、・・・》

ここまで読んで何かさっぱり分らない。チンプンカンプンでした。近くにいる白秋が遠くの人になりました。読むのを止めてしまったのです。
それからしばらくして、白秋の数多い「童謡」に出会いホッとしたものです。

この道

この道はいつか来た道 ♬
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる

あの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ

この道はいつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ

あの雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の枝も垂れてる♫

白秋が母の実家である南関から柳川までの道の情景だそうです。
山田耕筰のメロディもよかですねー。
この道